ターキッシュ・エアのA320、右エンジンとギア不具合でハードランディング

ターキッシュ・エアのA320、右エンジンとギア不具合でハードランディング

ターキッシュ・エアラインズのミラノ発イスタンブール着TK1878便が2015年4月25日、アタテュルク国際空港着陸時に、主翼や右エンジンに大きな損傷が発生しました。これは機体記号(レジ)「TC-JPE」のA320で、1度目は滑走路05に着陸を試みましたが、着陸復行の操作を行い、3800フィートに上昇しました。その際に、右エンジンから火を吹き、主翼の一部が破損する事態となりました。

このため、機長はエンジン停止で緊急事態を宣言し、ランディングギアでも不具合の表示が出たため、その報告が行われました。再度の着陸は滑走路35で、右側のギアが何らかの理由により破損し、着陸時には2番エンジン、主翼が滑走路に接地し、火を吹く状態で着陸しました。滑走後に180度横になり停止し、同時に消防車が「TC-JPE」に駆け寄り、消火活動が行われました。

ターキッシュ・エアラインズによるとこの便には97名の乗客が搭乗しており、客室乗務員が搭乗客を避難させ、けが人などは発生しませんでした。このうち57名はイスタンブールが目的地、その他40名は最終目的地に向けて乗継ぎを行ったとしています。

この着陸により、アタテュルク国際空港の滑走路35は一時閉鎖されましたが、すでに再開されています。これによりターキッシュ・エアラインズの運航便では、100便超に欠航や運航遅れなどの影響が発生しました。

なお、「TC-JPE」は格納庫に曳航され、航空当局による事故調査などが行われます。
ターキッシュ・エアラインズはこの調査に全面的に協力していくとしています。

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