トルコ空軍向けのA400M、初飛行で墜落 4名が死亡、2名重傷

トルコ空軍向けのA400M、初飛行で墜落 4名が死亡、2名重傷

ニュース画像 1枚目:エアバスA400M 画像は「MSN06」
© Shiro Senda / FlyTeam
エアバスA400M 画像は「MSN06」

トルコ空軍向けのエアバスA400M「MSN23」が、2015年5月9日、スペイン・セビリアでの初飛行で墜落炎上し、搭乗していたクルー6名が死傷した模様です。開発・製造メーカーのエアバス・ディフェンス・アンド・スペースも事故を認め、危機対策室を立ち上げたと発表しました。

事故当時の当該機には、パイロット、副操縦士、整備士が1名ずつ、エンジニアが3名搭乗していました。「MSN23」はサンパブロ空港を現地12時54分に滑走路09から離陸後、何らかの問題により戻ることを伝えた後、送電線に接触したとの見方があります。

A400Mは、フランス空軍やドイツ空軍、イギリス空軍、トルコ空軍の発注を受けて開発されたターボプロップ4発の軍用輸送機で、これまで量産機がフランス空軍に6機とトルコ空軍に2機、イギリス空軍に2機、ドイツ空軍に1機、マレーシア空軍に1機が引き渡されています。

これまで開発遅延や開発費の高騰、計画性能の未達成、生産の遅延など多くの問題を抱え、最近トップが交代したばかりでした。2機を受領しているイギリス空軍は、事故原因が明らかになるまで飛行を停止する措置をとった模様です。

※エアバスDSの発表で、サンパブロ空港の離陸は12時45分、墜落はおよそ13時ごろと追加発表されています。

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