運輸安全委員会、2014年発生ジェイ・エア客室乗務員の負傷事故で報告書

運輸安全委員会、2014年発生ジェイ・エア客室乗務員の負傷事故で報告書

ニュース画像 1枚目:JAL1252便とA340-600の推定飛行経路
© 運輸安全委員会
JAL1252便とA340-600の推定飛行経路

運輸安全委員会は2015年4月29日、ジェイ・エアのE170(型式ERJ-170-100)、機体番号(レジ)「JA211J」で2014年4月29日(火)に発生した機体動揺による乗務員負傷事故について、調査結果を発表しました。

この「JA211J」は、2014年4月29日(火)、JAL1252便として山形空港を離陸し、東京国際空港に向け降下中の9時45分ごろ、茨城県石岡市の上空、高度約10,600フィートで機体が動揺し、後部ギャレーにいた客室乗務員1名が重傷、別の1名の客室乗務員が軽傷を負う事故が発生しました。

調査結果では、同機が降下中に先行するA340-600の強い後方乱気流に遭遇し、機体が動揺したと説明しています。また、この強い後方乱気流は、風の弱い安定した気象状態であったため、通常より長く残留していたものと考えられるとしています。

報告書では、後方乱気流の遭遇により引き起こされた異常姿勢を、パイロットの操作が悪化させる後方乱気流遭遇インシデントの歴史があると指摘しています。このため、予期せず後方乱気流に遭遇した場合に備え、パイロットは機体姿勢を適切に回復する操作を継続的に復習することが有効と考えられる、との指摘も記しています。

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