アメリカ海軍のEA-6Bプラウラーが退役

アメリカ海軍のEA-6Bプラウラーが退役

ニュース画像 1枚目:2014年10月、ペルシャ湾の空母USSジョージH.W.ブッシュ艦上で撮影されたVAQ-134のEA-6B
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Brian Stephens
2014年10月、ペルシャ湾の空母USSジョージH.W.ブッシュ艦上で撮影されたVAQ-134のEA-6B

アメリカ海軍の電子攻撃機、グラマンE-6Bプラウラーが退役します。

EA-6Bは、A-6イントルーダー攻撃機を2人乗りから4人乗りに改設計し、各種の電波を受信して発信源を特定するシステムを搭載し、翼下にジャミング・ポッドや対レーダーミサイルを吊り下げられるようにした機体です。1971年から配備が始まり、ベトナム戦争や湾岸戦争、イラク戦争などで空母から真っ先に敵勢力下へ侵入して、対空レーダー網に妨害をかけ、地対空ミサイルを制圧する任務についていました。

空軍はEF-111レイブンを運用していましたが、1996年にこれを退役させたため、EA-6Bは空軍と統合運用されたりしていました。後継機のEA-18Gグラウラーの配備も進み、第134電子攻撃飛行隊(VAQ-134)ガルーダズが海軍最後のEA-6B飛行隊でした。

2015年5月27日には現役最後の飛行として、シアトルのミュージアム・オブ・フライトに寄贈される機体が、ワシントン州の海軍航空基地(NAS)ウィドビーアイランドからシアトルに飛行しました。また、6月27日には、同基地で正式な退役セレモニーが開催されます。

なお、アメリカ海兵隊もEA-6Bを運用しており、現在3個の実戦飛行隊と1個の訓練飛行隊があり、F-35Bと交代するまでEA-6Bを運用します。

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