ソーラー・インパルス2、南京/名古屋で太陽電池機の飛行記録を破る

ソーラー・インパルス2、南京/名古屋で太陽電池機の飛行記録を破る

ニュース画像 1枚目:県営名古屋空港でのタイダウンのようす
© Solar Impulse
県営名古屋空港でのタイダウンのようす

中国の南京からハワイに向かう途中、愛知県の県営名古屋(小牧)空港に予定外の着陸をしたソーラー・インパルス2「HB-SIB」ですが、南京からの飛行時間はこれまで最長の44時間と10分でした。

ソーラー・インパルスでは、ハワイの寒冷前線により予定を変更したものの、太陽電池動力機としては飛行時間と距離の全てにおいてこれまでの記録を破ったと、世界一周飛行への自信を深めています。

ソーラー・インパルス会長兼パイロットのベルトラン・ピカール氏も「ハワイへのノンストップ飛行を断念したのは残念だが、2昼夜にわたり燃料を使用しないで飛行した。これはクリーン技術の可能性を大いに示すことができた」と話しています。

また、ソーラー・インパルスCEO兼パイロットのアンドレ・ボルシュベルグ氏は「名古屋への着陸は、モナコのコントロールセンターにとって難しい判断だった。日本の当局のサポートに感謝している」と話しています。

今回の南京/名古屋のパイロットは、ソーラー・インパルスCEO兼パイロットのアンドレ・ボルシュベルグ氏、飛行距離2,852キロ、飛行時間44時間10分、最高到達高度8,634メートル(2万8,000フィート)、平均時速65キロでした。

これまでの飛行距離と時間は以下の通りです。

■ソーラー・インパルス2 飛行記録
1レグ:アブダビ(UAE)/マスカット(オマーン) 441km 13時間01分
2レグ:マスカット/アフマダーバード(インド) 1,485km 15時間20分
3レグ:アフマダーバード/ワーラーナシー(インド) 1,215km 13時間15分
4レグ:ワーラーナシー/マンダレー(ミャンマー) 1,398km 13時間29分
5レグ:マンダレー/重慶(中国) 1,459km 20時間29分
6レグ:重慶/南京(中国) 1,344km 17時間22分

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