アメリカ政府、イギリスへAH-64Eアップグレードの輸出を承認

アメリカ政府、イギリスへAH-64Eアップグレードの輸出を承認

ニュース画像 1枚目:イギリス陸軍のWAH-64
© Shiro Senda / FlyTeam
イギリス陸軍のWAH-64

アメリカ国防安全保障協力局(DSCA)は、2015年8月26日、国務省がイギリスへ、AH-64Eアパッチ・ガーディアンの部品、サポートなどを、対外有償軍事援助(FMS)で輸出することを承認したため、この輸出案を議会へ報告しました。

イギリス政府はWAH-64 Mk1攻撃ヘリコプター50機を、AH-64Eアパッチ・ガーディアンにアップグレードすることを計画し、T-700-GE-701Dエンジン110基、AN/ASQ-170近代化目標捜索照準サイト53基、AN/AAR-11近代化パイロット暗視センサー53基、AN/APG-78火器管制レーダー52基、ロングボウレーダー電子機器ユニット55基の改修などと各種部品、訓練、サポートなど推定30億ドル分の輸出の可能性をアメリカ政府に求めています。

WAH-64のアップグレードは、イギリスの反テロ活動や海賊対策ミッション能力を向上させ、アメリカ軍との相互運用性が増し、アメリカの国益とも合致しているとDSCAは評価しています。また、地域の軍事バランスを変化させることもないとしています。

イギリスは、2001年からAH-64Dアパッチ・ロングボウのエンジンをロールス・ロイス/チュルボメカRTM332に換装するなどしたWAH-64を67機導入し、リビアやアフガニスタンで運用してきました。今回のアップグレードではエンジンをアメリカ製のT-700に戻すようです。

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