トランスアエロ航空は2015年9月1日、ロシア連邦政府の提案により、アエロフロート・グループに売却されることが決定したと発表しました。ロシア連邦政府は、イーゴリ・シュワロフ第一副首相をトップに航空輸送産業の問題について検討し、民間航空分野でロシア発の世界最大の航空会社を作ることを目的に、アエロフロート・グループによるトランスアエロ航空の買収を承認しました。
なお、トランスアエロ航空は同社の株主、乗客、職員、同社のパートナーの利益に資するとコメントしています。ただし、この買収についての詳細なスケジュール、運営形態などは不明ですが、現状のトランスアエロ航空の運航は継続されます。
この発表に先立ち、トランスアエロ航空は2015年に納入予定のA380を延期する対応を行うなど、順調な経営体制から一変している様子が伺えていました。
アエロフロート・グループは、アエロフロート・ロシア航空を中心に、サハリン航空とウラジオストク航空を統合したオーロラ航空などを傘下に収め、ヨーロッパでトップ5、世界でトップ20の航空会社に成長する目標を掲げています。