韓国海軍、S-3バイキング再生機導入を検討

韓国海軍、S-3バイキング再生機導入を検討

ニュース画像 1枚目:アメリカ海軍で艦載哨戒機/タンカーとして運用されていたS-3バイキング
© U.S. Navy photo by Photographer's Mate Airman Philip A. McDaniel
アメリカ海軍で艦載哨戒機/タンカーとして運用されていたS-3バイキング

韓国海軍は、アメリカ海軍から退役してモスボール保管されているロッキードS-3バイキング12機を、再生して導入することを検討しています。韓国のYonhap Newsが2015年9月6日付で、軍関係者の発言として報じています。

韓国では、北朝鮮の潜水艦隊に対抗するためS-3中古機の導入を検討し、8月末に軍事計画監査グループの承認を得たと国防省関係者が話しています。現在16機のP-3Cオライオンとリンクス・ヘリコプターなどによる航空対潜水艦戦(ASW)能力が増強され、退役したS-2トラッカーの後継機種にもなります。

S-3が旧式機との批判がありますが、海軍はモスボールにより状態が維持されフルに性能を発揮することができ、水中の脅威に効果的に対処できるとしています。また、新造機よりはるかに安価であるとも付け加えています。

北朝鮮の潜水艦/艇は、旧式であるものの小型でディーゼル/電気推進のため探知が難しく、有事のみならず平時でも韓国の沿岸を脅かす脅威的存在です。実際の導入には今後もいくつかのステップが必要とのことですが、バイキングの復活は楽しみでもあります。

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