イギリスの航空機愛好家グループ「クラブ・コンコルド」は、コンコルドの初飛行50周年となる2019年をめどに、コンコルドを取得、修復して再び飛行させようと計画しています。イギリスのTelegraphが2015年9月18日に報じています。
クラブ・コンコルドはコンコルドの飛行を2段階に分けて実現しようとしています。第1段階はパリ・オルリー空港に展示されているコンコルドを、2017年までに4,000万ポンドで購入して、テームズ川のロンドン・アイ近くで展示、レストランとして営業することを目指します。そこではコンコルド機内で使われた食器を使用します。
第2段階は1.2億ポンドでパリ・ル・ブールジェ空港で展示中のコンコルドを購入、修復して2019年までに飛行させるというものです。修復後はエアショーで飛行させるほか、プライベート・チャーターに使用します。
クラブ・コンコルド会長のポール・ジェームズ氏は、ツアーオペレーターとして19回の贅沢なチャーター飛行を企画した経験があります。1982年のカイロ・ピラミッド日帰りツアーは、780ポンドで販売され当時世界一高価な日帰り旅行と話題になりました。ジェームズ氏は、たとえばロンドンからモナコ・グランプリを見物するツアーなどを考えています。
『Concorde: the Rise and Fall of the Supersonic Airliner』の著者ジョナサン・グランシー氏は、アブロ・バルカン「XH558」を例に挙げプロジェクトが彼らの努力により成功すると予測しています。
一方これを報じたCNNは、フランスの航空宇宙博物館がコンコルドを売却しないとの声明と、メーカーのエアバスも協力しないとの見方を紹介しています。