MRJ、離陸! オール・ジャパンで初飛行をサポート

MRJ、離陸! オール・ジャパンで初飛行をサポート

ニュース画像 1枚目:チェースプレーンのT-4と離陸するMRJ
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チェースプレーンのT-4と離陸するMRJ

三菱航空機、三菱重工が開発を進めているMRJ90、機体記号(レジ)「JA21MJ」が2015年11月11日(水)、県営名古屋空港を離陸、初フライトを行っています。滑走路34から滑走し、9時35分にその優雅な機体を宙に浮かべ、日本企業が開発した初めてのジェット旅客機が飛行しました。日本企業が開発した旅客機の飛行はYS-11以来となります。離陸直後には関係者から拍手が沸き起こりました。

このMRJは、航空局の型式証明の諸元では「三菱式MRJ-200」で、全長35.8メートル、全幅29.3メートル、全高10.4メートル、最大離陸重量は42,800キログラム、エンジンはプラット・アンド・ホイットニー製のPW1217Gを搭載しています。最大航続距離は3,310キロメートルで、座席数は最大92席としています。

初フライトは当初の予定で10月末としていましたが、万全の安全体制をとり、操舵用ペダルの改修を行い、10月29日付で国土交通省航空局から飛行許可を取得しました。これを受け11月6日に実施した高速走行試験では、前輪を浮かせ離陸段階にまで機体の状態を確認するなど、この初飛行に備えていました。

初飛行は上昇、下降、左右への旋回といった基本特性の確認が主な目的で、可動部のうち脚とフラップは固定、逆推力装置は作動させずに飛行します。この飛行はおよそ1時間を予定しています。

また、この初飛行は三菱重工の社有機が随伴しているほか、航空自衛隊からも随伴機が運航しています。初飛行の前には試験飛行を行なう空域、飛行ルートの気象観測を宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験用航空機「飛翔」が観測を行い、県営名古屋空港を拠点とする各機関、そしてオール・ジャパンで支えています。

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