アメリカ空軍AC-130J、試験飛行のオーバーGにより全損

アメリカ空軍AC-130J、試験飛行のオーバーGにより全損

ニュース画像 1枚目:ロッキード・マーティンAC-130Jゴーストライダー
© USAF
ロッキード・マーティンAC-130Jゴーストライダー

アメリカ空軍資材軍団は、2015年4月21日にAC-130Jゴーストライダーが、試験飛行中に設計限界荷重を超える「オーバーG」に陥り、耐空性を喪失したと11月6日に発表しました。

AC-130Jは開発中の新型ガンシップ機で、第413試験飛行隊(413FTS)隊員の操縦で、フロリダ州のエグリン空軍基地(AFB)の南方40マイルのメキシコ湾で飛行試験を実施していました。高度約1万5,000フィートで横滑り(sideslips)を実施したところ、想定以上に横滑りして約5,000フィートも高度を失ってリカバリーしました。

その後AC-130Jは無事に基地に着陸しましたが、オーバーGと判定され全損扱いとなってしまいました。損害額は1.15億ドルと見積もられます。

調査の結果、原因はパイロットのラダー操作が過剰だったとされ、そのほか計測・警告システムの不備と空間認識障害、混乱、手順指示の不備などが挙げられています。

メニューを開く