ロングビーチ工場最後のC-17が離陸、名門工場閉鎖へ【動画】

ロングビーチ工場最後のC-17が離陸、名門工場閉鎖へ【動画】

ニュース画像 1枚目:カタール空軍 C-17 グローブマスターIII
© Boeing
カタール空軍 C-17 グローブマスターIII

2015年11月29日、最後のC-17グローブマスターIIIが、カリフォルニア州のロングビーチから飛び立ち、DC-8やDC-9、DC-10、MD-11などの名機を生産した工場の幕を閉じました。

最後のC-17は、2016年にカタール空軍へ納入される機体で、詰め掛けた観衆や工場上空をフライ・オーバーしたのち、納入前整備を行うテキサス州サンアントニオに向かいました。

C-17は、マクダネル・ダグラスがボーイングと合併する以前の1991年9月15日に初飛行し、2013年に生産完了を決定しました。合計279機が生産され、アメリカ空軍が223機、オーストラリア空軍が8機、カナダ空軍が5機、インド空軍が10機、NATOが3機、クウェート空軍が2機、カタール空軍が8機、アラブ首長国連邦(UAE)空軍が8機、イギリス空軍が8機採用しました。

カリフォルニア州には、ボーイングと合併したかつてのマクダネルやダグラス、ノースアメリカンの工場があり、90年以上にわたり1万5,000機以上の軍用機や民間機を製造してきました。現在でもボーイングは、南カリフォルニアに民間航空や人工衛星製造、サイバー・セキュリティーなどの拠点を持ち、1万6,000人以上の従業員を雇用しています。

ボーイングでは、今後もC-17のサポートやメンテナンス、アップグレードなどに取り組むとしています。

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