MRJ、量産初号機の納入時期は1年先の2018年第2四半期に変更

MRJ、量産初号機の納入時期は1年先の2018年第2四半期に変更

ニュース画像 1枚目:MRJ初号機のテスト飛行
© 三菱航空機
MRJ初号機のテスト飛行

三菱航空機と三菱重工業は2015年12月24日(木)、開発を進めているリージョナルジェット機、MRJ量産初号機の納入時期を2017年第2四半期から1年程度先の2018年第2四半期に変更すると発表しました。

2015年11月11日の初飛行の後、2回の試験飛行を行い、現在までに機体の基本特性が良好なことを確認したものの、開発を加速する中でいくつかの課題を認識し、これらの対策を含め、全体スケジュールのレビューを行い、スケジュールを変更したものです。特に、全機静強度試験結果を反映し機体強度を向上させたほか、機体システムに組み込まれているソフトウェアのバージョンアップなどを手がけています。

これまでにエンジニアリング作業をアメリカの知見者と共同で進める中で、完成度の高い機体とするため、試験項目の追加、見直しを行い、新たに加えた項目、さらにパートナーとも全体レビューを行い、納入までの開発スケジュールに反映させました。アメリカでの試験飛行は、2016年第2四半期から第3四半期にかけて開始する予定でしたが、2016年第4四半期から2017年第1四半期にかけて移動、試験を行います。

今後、開発マイルストーンの主要項目としては後続号機の初飛行、アメリカでの飛行試験開始、シミュレータへの飛行試験データインプットなどでこの適切な管理を行い、進捗に合わせてスケジュール精度を高めるとしているほか、北米での飛行試験の早期実現、三菱航空機本社、シアトルエンジニアリングセンター、モーゼスレイクテストセンターの3拠点の役割と体制を明確化し、各種作業の加速など施策を講じて、開発作業を推進するとしています。

なお、名古屋の本社はTC文書作成や当局対応、飛行試験実施、量産準備の設計や製造、カスタマーサポート、シアトルは開発設計、技術課題対策、モーゼスレイクは飛行試験サポートのデータ解析やレポート、飛行試験実施を中心の役割とします。

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