ロシアで自主開発されたジェット練習機が初飛行 なんと前進翼!!【動画】

ロシアで自主開発されたジェット練習機が初飛行 なんと前進翼!!【動画】

ニュース画像 1枚目:KB SAT設計局のSR-10(СР-10)ジェット練習機
© KB SAT
KB SAT設計局のSR-10(СР-10)ジェット練習機

ロシアのKB SAT設計局がプライベートで開発中のSR-10(СР-10)ジェット練習機が、2015年12月25日、カルーが地方のヴォロティンスク近郊の飛行場で初飛行しました。RT(Russian Today)Newsが伝えています。

SR-10は2007年に開発がスタートし、MAKS-2009エアショーで公表されましたが、プライベート・プランのため財政的な問題を抱えていました。亜音速のタンデム複座、単発機ですが、オール・コンポジットで作られ主翼は前進翼です。最大離陸重量が2,700キロで、最大速度は時速900キロ、高度6,000メートルを時速520キロで巡航し、1,500キロの航続力を持ちます。

2014年にはロシア国防省の初等練習機計画に提案されましたが、ヤクYak-152ターボプロップ練習機に敗れ、現在中等練習機として売り込みが続けられています。2015年9月には、ロシア国防省向けに16機以上生産するとの報道がありました。ロシア国防省は高等練習機としてYak-130を採用したばかりなので、SR-10の入り込む余地があるかは疑問です。

また、実用機に前進翼機がないのに前進翼の練習機を採用する意味もなさそうです。SR-10がなぜ前進翼という冒険的な選択をしたかも不明です。

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