アメリカ東海岸を襲った記録的な大雪を予測するため、通常はハリケーンを観測する空軍第53気象偵察飛行隊(53WRS)「ハリケーン・ハンター」のWC-130Jが、ミッションを実施しました。
WC-130Jは2016年1月22日(金)から、ミシシッピ州のキースラー空軍基地(AFB)をベースに、フロリダからニューヨークまで東海岸に沿って大西洋を飛行して、気象観測用のゾンデを投下するなどして情報を国立測候所(NWS)に提供しました。
53WRS空中気象偵察士官のリーサ・フロエリック中尉によると「通常のハリケーン観測は1万フィートを飛行するが、冬の嵐の場合はできる限り高く飛ぶ必要がある」と話し、ジェシー・ジョーダン軍曹も「気圧や気温だけではなく風速や風向なども、ゾンデを落として観測する」と話しています。
今回の嵐では1月25日(月)までに2回の観測飛行を行いましたが、さらなる出動に備えているとのことです。アメリカ東海岸大雪では11の州が非常事態宣言を発令し、ニューヨークでは史上2番目の積雪を記録するなど市民生活が大混乱に陥りました。