「マカロニ・ニンジャ」、F-35初の大西洋横断飛行を実施

「マカロニ・ニンジャ」、F-35初の大西洋横断飛行を実施

ニュース画像 1枚目:F-35A「AL-1」
© Lockheed Martin
F-35A「AL-1」

ロッキード・マーティンF-35ライトニングIIが、2016年2月5日(金)、初めて大西洋横断飛行を実施しました。

初めて大西洋を横断したのは、イタリア・カメリの最終組み立て・検査(FACO)施設で生産されたイタリア空軍向けのF-35A初号機「AL-1」で、パイロットもイタリア空軍初のF-35パイロットであるジャンマルコ少佐、コールサインは「ニンジャ」ででした。

F-35A「AL-1」は、2月2日にイタリアを出発し、3日にはアメリカに到着する予定でしたが悪天候と整備上の問題で遅れました。第1レグはカメリ基地からアゾレス諸島ポルトガル領のラジェス基地までで、3回の空中給油を受け、第2レグはラジェスからメリーランド州の海軍航空基地(NAS)パタクセントリバーまでで4回の空中給油を受けました。

「両レグとも乱気流と向かい風120ノットの酷い飛行だったが、F-35は良好な性能を発揮した」とジャンマルコ少佐は話しています。

F-35は2014年にイギリスのエアショー参加のため、初めて大西洋を横断する予定でしたが、直前の事故により中止され、今回のイタリアからアメリカへの飛行が記念すべき最初の大西洋横断となりました。

F-35A「AL-1」は、高出力レーダー波を受けた際や通信機器を使用した際、避雷した際などの影響を調べる電磁環境効果(E3 : Electromagnetic Environmental Effects)試験をNASパタクセントリバーで受け、合格したらアリゾナ州のルーク空軍基地(AFB)に空輸され、パイロットの訓練に使用されます。

メニューを開く