エアバス・ヘリコプターズは2015年、民間、官公庁、軍用向けで納入機数は395機、受注機数は383機となりました。受注機数は、NH90とタイガーの契約修正を考慮すると333機です。同社は受注数は2015年の目標を上回ったとしています。
2015年は、7トンクラスのH175で目標を超える36機を受注しており、H175の総受注機数は101機となりました。また、2014年12月からH175を運用するNHVは2,000飛行時間を記録しています。
エアバス・ヘリコプターズは、社名変更から初めての「H Generation」ヘリコプターとなる新たな中型機H160の試験飛行を2015年に開始しています。2016年は、2号機が試験飛行に加わり、製品化も開始されます。
また、H145ヘリコプターの軍用仕様H145Mの初号機がドイツ軍に納入されたほか、ロンドンで開催されたヘリテック(Helitech)では安全性向上と操縦士の負担軽減をめざしたデジタルアビオニクスパッケージ「Helionix」を搭載、アップグレードされたH135を発表しています。
なお、2016年はエアバス・ヘリコプターズの研究開発部門で約1,000名超のスタッフが勤務する施設「マリニャーヌ・開発センター(Marignane Development Centre)」とブレード生産拠点「パリ・ル・ブルジェ(Paris-Le-Bourget)」が同時に開設される予定です。また、H160向けの新しい自動化された最終組立ラインも下半期に開設されます。
■エアバス・ヘリコプターズ 2015年に受注した383機の機種別内訳
・H120/H125/H130ファミリー:163機
・H135:49機
・H145:107機
・H155ファミリー:13機
・H175:36機
・H225ファミリー:2機
・Tiger:7機
・NH90:6機