アメリカGAO、新型戦略爆撃機開発でボーイングの訴えを却下

アメリカGAO、新型戦略爆撃機開発でボーイングの訴えを却下

ニュース画像 1枚目:最も新しい機体でも機齢50年以上のB-52H爆撃機
© U.S. Air Force photo/Airman 1st Class Marianique Santos
最も新しい機体でも機齢50年以上のB-52H爆撃機

アメリカ会計検査院(GAO)は、ボーイングが提訴していた空軍の長距離打撃爆撃機(LRS-B)選定プロセスの見直しについて、訴えを却下する決定を下しました。アメリカ空軍は、兵士や納税者にとって最善の決定を厳正、公平に実施したことを確信していたと、2016年2月16日(火)に発表しました。

アメリカ空軍のデボラ・リー・ジェームズ長官は「LRS-Bは増大する脅威から国家を守るために必要な能力を提供する。この重要な兵器システムの開発作業が進められることを歓迎する。先進技術を盛り込み、手頃な予算で実現することが重要だ」と話しています。

LRS-Bは、アメリカ空軍の次世代戦略爆撃機で、長距離飛行能力とステルス性、有人/無人両方での運用能力を備え、約100機が配備されます。この開発メーカーには、2015年10月にノースロップ・グラマンが選定され、敗れたボーイングとロッキード・マーティンのチームは、2015年12月にGAOに選定プロセスに重大な問題があったと提訴していました。

空軍参謀長のマークA.ウェールズIII大将は「現有の爆撃機フリートは老朽化しており、新しい爆撃機が必要だ。アメリカが享受してきた技術的優位を取り戻さなければならない」と話しています。

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