ヴォルガ・ドニエプル航空、バイコヌールに「ブリーズ-M」を輸送

ヴォルガ・ドニエプル航空、バイコヌールに「ブリーズ-M」を輸送

ニュース画像 1枚目:ヴォルガ・ドニエプル航空 An-124
© Volga-Dnepr
ヴォルガ・ドニエプル航空 An-124

ヴォルガ・ドニエプル航空は2016年3月10日、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)とロシア宇宙局(Roscosmos)が共同で取り組む火星探査計画「エクソマーズ」で使用するロケット「ブリーズ-M」を輸送しました。ヴォルガ・ドニエプル航空は「エクソマーズ」を支援しており、この輸送により3月14日に打ち上げが予定されています。

これは、An-124貨物機でモスクワからカザフスタンのバイコヌール宇宙基地に輸送したもので、「ブリーズ-M」のブースターは精密な動作を維持するため、特別な輸送容器で保護、搭載しました。積み荷は16トンで、An-124に装備されている天井クレーンを使用して積み込みました。

An-124はバイコヌール宇宙基地でブースターなどを降ろした後、コンテナをモスクワに輸送しました。この輸送モジールは、クルニチェフ国家研究生産宇宙センターとヴォルガ・ドニエプル航空が共同で1999年、プロトンMロケット向けに製造したものです。

なお、ヴォルガ・ドニエプル航空は2015年12月に、イタリア・トリノとバイコヌール宇宙基地間でエクソマーズ・トレース・ガス・オービターや気象探査用着陸機「スキアパレッリ」などを輸送する3往復便を運航しました。

ヴォルガ・ドニエプル航空は現在、宇宙関連の貨物輸送は同社運航の34%を占めており、主力分野の一つとなっています。 2015年は、宇宙関連の貨物輸送をAn-124-100で75便、運航しました。これは2014年から30%増となる約3,000トンの輸送を記録しています。

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