運輸安全委員会、2014年に発生した調布飛行場の胴体着陸事案で報告書

運輸安全委員会、2014年に発生した調布飛行場の胴体着陸事案で報告書

運輸安全委員会は2016年4月28日(木)、2014年10月に調布飛行場で発生した個人所有のパイパーPA-28R-201T、機体番号(レジ)「JA59FB」の胴体着陸による機体損傷事案について、調査報告書を公表しました。

この事案は、2014年10月12日(日)に「JA59FB」が調布飛行場の滑走路17に着陸した際、車輪が出ておらず胴体着陸となり、機体を損傷したものです。同機には、機長のほか同乗者2名の計3名が搭乗していましたが、死傷者はありませんでした。機体は中破したものの、火災は発生しませんでした。

報告書では原因として、通常の脚下げ操作では車輪が出ない、バッテリー電圧が低下した状態であったにも関わらす、通常の脚下げ操作しか実施されなかったことが推定されるとしています。バッテリー電圧が低下した要因は、飛行中の発電機の故障に機長が気づくことに遅れ、バッテリーのみを使用した飛行が継続された結果であるとしています。

電圧低下時に脚下げが行える「非常脚下げ操作」が行われなかったことについては、機長が通常操作で脚が下がっていると思い込み、非常操作手順の確認と実施が適切に行われなかったことが考えられるとしています。

報告書ではさらに、発電機故障に気付くのが遅れたことについて、発電機のアナンシエーターライトが故障により点灯しない状況であったこと、機長が右前席に着座していたため、左前席前方の計器盤に装備されている電流計を確認しづらい状況であったことが関与した可能性が考えられるとしています。

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