レオナルド・フィンメカニカ(旧フィンメカニカ)は2016年5月4日(水)、アグスタAW609ティルトローター飛行試験機の3号機「A/C3」で地上試験を実施したと発表しました。イタリアのカッシーナ・コスタ施設で実施したもので、今後は試験飛行を実施していきます。
AW609のA/C3は、地上走行テストでエンジンとシステムの動作を確認しました。この試験は、アメリカ連邦航空局(FAA)から型式証明の取得を目指し、厳しい耐空性基準を満たしていることを実証します。今夏には、フィラデルフィア施設で飛行試験を開始し、2016年冬に着氷試験を実施します。
AW609は4月15日に飛行試験機1号機が飛行を再開し、A/C3はこれに続く試験の再開となります。このほか、フィラデルフィアで製造されているA/C4が2017年に飛行を開始する予定で、2018年に民間機で初のティルトローター機での型式証明を取得し、納入をめざしています。
なお、フィンメカニカは2016年1月にアグスタウェストランド、アレーニア・アエルマッキを統合しましたが、2017年1月にレオナルドに社名変更するため、2016年4月にその前段の移行時期としてレオナルド・フィンメカニカに改称しています。