山口県は、岩国基地アメリカ海兵隊が2017年1月、岩国海兵航空基地に配備するF-35BライトニングIIについて、2016年8月25日付けで岩国市長と連名で国に文書照会、9月23日(金)付けで回答を得た内容を発表しました。
海兵隊、防衛省の発表では、2017年1月に10機、8月に6機、計16機が配備されるとしており、1月は現行のF/A-18ホーネット3部隊のうち1部隊12機を、8月にAV-8Bハリアー1部隊8機をそれぞれ更新します。F-35Bの配備機数が同基地で、今後増加する予定については、アメリカからは現時点で説明は受けていないとしています。
更新するF-35Bは、F/A-18ホーネット、AV-8Bハリアーとほぼ同様の方法、場所で運用する見込みで、岩国飛行場内にある既存の駐機場、格納庫などを使用し、飛行経路もこれまでの機種とほぼ同様の経路を飛行、訓練空域もほぼ同じで、これらの日米間の調整は行っていないと説明しています。
また、岩国飛行場内のハリアーパッドを使用し、AV-8ハリアーと同様、F-35Bが垂直離着陸訓練を行う場合もあります。
騒音値では、アメリカ側が提供したF-35Bの騒音値と騒音度調査から得たAV-8Bハリアーの騒音値との比較では、離陸時はF-35Bの方が約9デシベル大きく、着陸時はF-35Bの方が約8デシベル小さくなっています。
岩国基地に配備されている航空機は、F/A-18ホーネット、AV-8Bハリアー、KC-130空中給油機などアメリカ海兵隊の航空機が約60機、EP-3、UP-3、OP-3、U-36Aなどの海上自衛隊の航空機が約40機、合計で約100機が配備されており、今回の部隊交代でF/A-18ホーネット12機とAV-8Bハリアー8機がF-35Bの16機に更新され、現行から4機減少が見込まれています。