JAL、羽田空港整備場の作業台の位置管理で実証実験を開始 3月まで

JAL、羽田空港整備場の作業台の位置管理で実証実験を開始 3月まで

日本航空(JAL)は2016年11月1日(火)、MAMORIOと共同で実証実験を行うと発表しました。この共同の実証実験は、スタートアップ企業との協業を通じ、先進技術の導入や新たな価値創出に向けた取り組みです。

JALグループの航空機整備会社のJALエンジニアリングを中心に、JALの航空機整備に用いる作業台など器材の管理に先進的なIoT技術の導入を検討します。実験に用いる作業台は、整備場や駐機場のさまざまな場所に移動させ、航空機整備に使用する可動式の器材です。

従来はトランシーバーなどで整備士が位置情報を確認していましたが、約200台と台数が多く、メインテナンスセンターで一括集中管理することが難しい課題があり、これにMAMORIO社の世界最小クラスの紛失防止IoT製品「MAMORIO(マモリオ)」を利用します。

この取り組みは、PC上でその時点の作業台の位置を瞬時に確認できるようになり、器材管理の効率化の可能性を検討します。実証実験は、2016年11月から2017年3月ま、羽田空港のJAL整備場・駐機場の作業台140台にMAMORIOを取り付け、資産管理効率化の実験を行います。

位置情報を把握すべき整備器材にはMAMORIOが設置され、その位置情報はMAMORIO社の所有するサーバーに自動送信するシステムとなっています。集約された位置情報は、MAMORIOがJAL専用に新規開発したPC用管理画面から確認でき、JALメインテナンスセンターで集中管理を行います。

なお、MAMORIOは、「なくすを、なくす。みんなでさがす。」をスローガンに、個人の所有物を対象に紛失防止製品を開発・販売していましたが、企業の資産管理にも活用できる可能性を検討し、BtoBビジネスの参入に向けた実証実験の機会を必要としていました。

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