トランスアジア航空、解散を正式に発表 墜落事故から業況が悪化

トランスアジア航空、解散を正式に発表 墜落事故から業況が悪化

台湾のトランスアジア航空(復興航空)は、2016年11月22日(火)、台北市内で臨時取締役会を開催、その後の記者会見で同社の解散を発表しました。その決定の要因として2014年7月に高雄発馬公着のGE222便での着陸、2015年2月の台北・松山発金門着のGE235便の離陸直後の墜落事故を契機として、財務状況が悪化したことをあげました。

こうした経営状況から、同社は再建計画を掲げ、A330を定期便の運航から外し、財務体質の強化などに取り組んでいたほか、設立した格安航空会社(LCC)のVエアを運航停止し、グループ全体の事業強化を図っていましたが、役員会は現状の財務状況から厳しい判断をせざるを得なかったと説明しています。

なお、11月22日(火)は全便を運休としましたが、解散を決めたことで今後の運航も停止します。同社では安全面を考慮し、スタッフの士気にも影響を与えるとし、即時運航停止を決めたものです。同社では搭乗予定の乗客に対して、「心よりお詫び申し上げます」としています。

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