エアバス、A350-1000初号機の初飛行 成功裡に完了 4時間18分の飛行

エアバス、A350-1000初号機の初飛行 成功裡に完了 4時間18分の飛行

ニュース画像 1枚目:A350-1000、初飛行はフランス南西部を飛行
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A350-1000、初飛行はフランス南西部を飛行

エアバスは2016年11月24日(木)、A350-1000試験飛行機3機の初号機、製造番号(MSN)「059」が初飛行を成功裡に完了しました。試験飛行は、トゥールーズ・ブラニャック空港を10時42分に離陸し、フランス南西部を飛行し、15時に着陸、4時間18分の飛行でした。

初飛行のコクピットは、Hugues van der Stichel機長、Frank Chapman機長、Gérard Maisonneuveテストフライトエンジニアが乗務しました。また、客室で飛行試験機器(FTI)を確認するステーションにもスタッフが乗務し、初飛行を成功に導きました。

機体記号(レジ)「F-WMIL」は、ロールスロイスのトレントXWB-97エンジンを搭載し、フランス南西部を飛行する間、飛行特性やフライトエンベロープの確認を行いました。チェース・プレーンも同行し、機内からの監視だけでなく、リアルタイムのテレメトリ信号、データ監視と外からの目視が行われました。

エアバスは、A350-1000開発プログラムは3機体制で試験飛行を実施します。初号機のMSN「059」の主な任務は、フライトエンベロープ、飛行性能、搭載負荷、制動を含むパフォーマンステストを実施、飛行では2機目となるMSN「071」は、ブレーキ、パワープラント、システム、オートパイロットを含む性能評価、3機目のMSN「065」は客室を搭載し、客室や各種システムの評価を行います。なお、MSN「065」は、ルートプルービングも実施します。

A350-1000はA350-900より40席多く設置できる長胴型の機材で、主翼先端部の改良、メインランディングギアを6輪としているほか、トレントXWB-97エンジンを装備しています。エアバスは2017年後半にローンチカスタマーとなるカタール航空に引き渡しする計画です。

■Airbus history made: the A350-1000 performs its successful maiden flight
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