運輸安全委員会、2015年に発生した航空局G-Ⅳの飛行中落雷で報告書

運輸安全委員会、2015年に発生した航空局G-Ⅳの飛行中落雷で報告書

ニュース画像 1枚目:JA001Gの損壊は「中破」
© 運輸安全員会
JA001Gの損壊は「中破」

運輸安全員会は2016年11月24日(木)、新潟空港付近の上空で2015年3月13日(金)に発生した、国土交通省航空局のガルフストリームG-Ⅳ、機体番号(レジ)「JA001G」の落雷による機体損傷事案について、調査報告書を公表しました。

この事案は、航空局の「JA001G」が飛行検査業務のため新潟空港付近上空を飛行中、機体に雷を受け、機胴体左前方下部の外板や水平安定板に設置されている放電索を損傷したほか、コックピット計器の表示不良などが発生したものです。同機には、機長のほか乗組員4名の計5名が搭乗していましたが、死傷者はありませんでした。

報告書は落雷の状況について、損傷の状況から、雷を受けた際に胴体左前方から左水平尾翼と放電索にかけて雷電流の経路が形成されたことが考えられるとしています。また、操縦室の計器表示の不具合については、雷を受けた箇所が操縦室に近かったことが影響したと推測しています。

雷を受けた状況については、操縦者は、降下旋回中に散在する薄い雲を視認し、同機の気象レーダーの画面上に降雨域が表示されていることを認識していたものの、散在した薄い雲中で落雷を予想し回避することは困難な状況だったと指摘しています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く