イルクートが開発を進めるMS-21(MC-21)に搭載するロシア製のPD-14エンジンが、ジューコフスキー飛行場で第2段階の飛行試験を開始しています。IL-76LLの第2エンジンとしてPD-14エンジンを搭載し、試験飛行を行うもので、ユナイテッド・エアクラフト(UAC)傘下のユナイテッド・エンジン・コーポレーション(UEC)が発表しました。
PD-14はMC-21向けに開発されているターボファンエンジンで、炭素繊維素材など最新の技術がつぎ込まれています。この10数年で初めて、ロシアのみで民間機向けに開発を手がけるエンジンとして、UECはアピールしています。
第1段階の飛行試験は2015年から2016年にかけて実施され、ジューコフスキー飛行場でエンジン推力の制限の中での試験となりましたが、成功裡に実施されているとしています。今回の第2段階では制限をはずし、PD-14エンジンの性能についてあらゆる速度、高度、推力での試験実施となります。
なお、UECはこれまでに11基のPD-14エンジンを製造しています。