防衛省、12月10日の中国国防部の懸念表明 事実と違い「極めて遺憾」

防衛省、12月10日の中国国防部の懸念表明 事実と違い「極めて遺憾」

ニュース画像 1枚目:F-15戦闘機、イメージ
© 航空自衛隊
F-15戦闘機、イメージ

防衛省は2016年12月11日(日)付けで、12月10日(日)午前から昼頃にかけて、中国空軍がH-6爆撃機2機、Su-30戦闘機2機、Tu-154情報収集機1機、Y-8情報収集機1機が東シナ海から沖縄本島と宮古島間を通過し、太平洋へと飛行した件で、中国国防部が発表した「懸念」について「極めて遺憾」と発表しました。

中国国防部は12月10日(土)付けで、「12月10日午前、中国空軍航空機が、宮古海峡空域を経て西太平洋における定例の遠海訓練に赴いたところ、日本自衛隊が2機のF-15戦闘機を出動させ、中国側航空機に対し、近距離での妨害を行うとともに妨害弾を発射し中国側航空機と人員の安全を脅かした。(防衛省の仮訳ママ)」と発表しています。

防衛省は、12月10日に対領空侵犯措置を実施したF-15戦闘機は、中国軍用機の状況の確認と行動の監視を国際法、自衛隊法に基づく厳格な手続きに従って行ったとしています。このため、中国軍用機に対し、近距離で妨害を行った事実はなく、妨害弾を発射し中国軍用機とその人員の安全を脅かしたという事実も一切ないとし、中国側が国際法では自由に通過ができる空路での妨害弾が発射されたことに「懸念を表明する」との声明が事実無根としています。

このため、事実と明らかに異なることを中国国防部が一方的に発表したことは、日中関係の関係改善を損なうものであり、極めて遺憾と発表しています。

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