ATRとBRA、ATR 72-600で食用油45%のバイオ燃料でフライト

ATRとBRA、ATR 72-600で食用油45%のバイオ燃料でフライト

ニュース画像 1枚目:バイオ燃料を搭載するBRAのATR 72-600
© ATR
バイオ燃料を搭載するBRAのATR 72-600

ターボプロップ機メーカーのATRは2017年2月1日(水)、スウェーデンのBRA(ブラーテンズ・リージョナル)とバイオ燃料飛行を実施しました。ストックホルム・ブロンマ空港からウメオ空港の飛行で、食用油45%を使用しました。

BRAはブロンマ空港を主要拠点とし、スウェーデンの主要12地点を結んでいます。特に悪天候でも運航に影響の無いATRを採用し、近年はATR 72-600でサーブ2000の更新を進め、リージョナル路線の運航で燃油効率を高める取り組みを進めています。

バイオ燃料についてはスウェーデンで、様々な種類の木材から生産する研究開発が進められています。スウェーデンは、国土の50%以上が森林で、毎年1億2,000万立方メートルの成長率を記録しており、スウェーデンの国内航空交通を化石燃料から完全に置き換える場合、その森林成長率の2%以下でまかなうことが可能です。

ATRでは、その軽量化された機体構造、短距離用エンジンの採用など、環境性能に優れた設計を採用しており、代替燃料の使用を勧めています。航空会社には、燃料の選択やルーティング、認証、さらに包括的な事業計画の策定などで支援を行うとしています。

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