ノースロップ・グラマン、グローバルホーク計画中止にショック

ノースロップ・グラマン、グローバルホーク計画中止にショック

ノースロップ・グラマンは2012年1月26日に、アメリカ国防総省のRQ-4BグローバルホークBlock30導入計画中止の方針に対して、強い失望感を表明しました。

RQ-4グローバルホークは、アメリカ空軍が運用する無人の高高度偵察機で、1950年代から使われているロッキードU-2に置き換わるものとして、イラクやアフガニスタン、リビアの各作戦で使われてきました。日本の原発事故やハイチでの人道支援などにも使われています。

アメリカ国防総省はRQ-4BグローバルホークBlock30と、U-2を延命する場合を比較し、グローバルホークは費用がかかりすぎるとして、同日に導入計画中止を発表していました。

ノースロップ・グラマンは、U-2では長時間の監視ができない、複数の偵察センサーが使用できない、有人機では危険な偵察ができない、U-2を近代化するにはより多くの費用がかかる、としてグローバルホークの優位性を訴えています。

グローバルホークはアメリカ空軍のほか、アメリカ海軍、ドイツ空軍も導入を進めており、NATOや日本、オーストラリア、カナダ、韓国なども導入を検討しています。これらにどのような影響を及ぼすかは不明です。

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