ユーロファイターが製造する500機目のユーロファイター・タイフーンが2017年4月11日(火)、イタリア空軍に引き渡しされました。イタリア・トリノにあるレオナルド・エアクラフトの施設で納入式典が開始され、尾翼にはマイルストーンの達成記念に「500」と記されているほか、共同開発国のイギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、の4カ国に加え、導入したオーストリア、サウジアラビア、発注済みのオマーン、クウェートと計8カ国の国旗を表したタイフーン戦闘機が尾翼と胴体に記されています。
製造を手がけたレオナルドは、ユーロファイター・タイフーンはヨーロッパ最大の共同産業プログラムで、高度に熟練した労働者の雇用、付加価値の高い製造業とエンジニアリングの仕事を創出し、経済に貢献しているとした上で、今後はイタリア空軍への完納、さらなる能力開発、クウェートとの契約に伴う一連の活動に注力し、世界各地での新たな市場機会を追求するとコメントしています。
タイフーン初号機は、2003年末にイギリス空軍に納入され、100機目は2006年9月にイギリス空軍、200機目は2009年11月にドイツ空軍、300機目は2011年10月にスペイン空軍、400機目は2013年12月にドイツ空軍にそれぞれ納入されています。このタイフーン戦闘機は、NATOによるバルティック・エアポリシング(BAP)に配備されているほか、リビア、イラク、シリアでの戦闘任務を通じて信頼性が実証されているとしています。引き渡しされているタイフーン戦闘機は、累計400万飛行時間が記録されています。