ANA HD、2020年度まで保有機335機に拡大 過去最高益の更新もめざす

ANA HD、2020年度まで保有機335機に拡大 過去最高益の更新もめざす

ニュース画像 1枚目:羽田でのANA機
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羽田でのANA機

ANAホールディングスは2017年4月28日(金)、2016年1月に公表した「2016~2020年度ANAグループ中期経営戦略」に環境変化にあわせた修正を加えた「ローリング版2017」を発表しました。特に、格安航空会社(LCC)事業でピーチをグループ会社化し、LCC事業とANAによるマルチブランド戦略のうち、LCC事業の拡大をめざしたものとなっています。

2016年の計画では、LCCは2015年比で310%でしたが、今回の修正で960%と航空事業の各事業の中でも最も野心的な規模となり、貨物事業に迫る規模感をめざします。フルサービス事業(FSC)の国内線は2015年と同規模、FSC国際線は140%と2016年時の計画を引き継いでいます。事業計画では、ANAグループの最適な事業ポートフォリオを構築するとし、特に連結化したピーチの強みを活かしたLCC事業のさらなる成長をめざすと明確に打ち出しました。

これにより、ANAグループの総機材数はLCC事業を含め、2016年度末の268機から2020年度に約335機に拡大します。これにより、ANAは2020年度以降の成長ステージでの飛躍に向けた投資を行い、FSC国際線、LCC、貨物事業を軸に増収をはかり、徹底したコストマネジメントで2016年度決算で記録した過去最高益の更新を目指していきます。2017年度は1株あたり6円の配当を継続する方針で、今後は増配や自社株買いを検討し、株主還元の充実を図る方針です。

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