ANA、羽田空港近くに総合トレーニングセンターを新設 2020年3月に供用

ANA、羽田空港近くに総合トレーニングセンターを新設 2020年3月に供用

ニュース画像 1枚目:ANAが新設する総合トレーニングセンターのイメージ
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ANAが新設する総合トレーニングセンターのイメージ

全日空(ANA)は2017年5月17日(水)、訓練施設「総合トレーニングセンター(仮称)」を新設し、将来の航空需要の増加への備え、航空運送事業の基盤の安全性向上、品質・サービスの源泉となる「人」への投資を進めると発表しました。施設のコンセプトは「ANA Airport ~ここから出発し、世界へ羽ばたく~」とし、空港の環境を再現した施設とします。

新施設は、現在の運航乗務員、客室乗務員向けのフライトアカデミー棟、シュミレーター棟からなる東糀谷の訓練センター施設に近く、ヤマト運輸の羽田クロノゲートに隣接、羽田空港にも近い東京・大田区羽田旭町に設けられます。京浜急行空港線の「穴守稲荷駅」から徒歩6分の場所です。着工は2017年7月の予定で、供用開始は2020年3月を予定しています。

敷地面積は約33,000平米、建物面積はおよそ59,000平米で、地上8階建の施設となります。ANAの訓練施設はこれまで羽田周辺に点在しており、これを集約することで効率的な訓練を実現するほか、実際の飛行機の到着から出発までを想定した運航に関わる全社員が合同で訓練できる環境を整備します。

施設には、運航乗務員向けのフルフライト・シミュレータをはじめ、客室乗務員向けにモーションモックアップ、リアルファイヤーファイティングトレーナーなどを設置します。このうち、モーションモックアップは飛行中の揺れなどをリアルに再現できる可動式機体訓練機器、リアルファイヤーファイティングトレーナーはギャレー・ラバトリーなど機内での火災状況を再現できる熱さを実際できる火を使用する施設で、いずれの日本では初導入となる設備です。このほか、整備部門向けに最先端のVR、AR技術を活用した整備訓練、旅客部門向けに実物の空港カウンターや出発ロビーで実際の接客状況下での訓練などもできるようになります。

さらに、これまでは非公開の運航乗務員用シミュレーター、客室乗務員用のモックアップなどの施設を公開するほか、ANAの安全への取り組み、シートなどのプロダクトを展示するエリアを設け、見学エリアを備える計画です。

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