JAXA、JALとANAからALWIN運用で感謝状 安全運航に貢献

JAXA、JALとANAからALWIN運用で感謝状 安全運航に貢献

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、気象庁と共同で開発した「空港低層風情報(Airport Low-level Wind INformation:ALWIN)」の実運用を2017年4月19日(水)から羽田空港と成田国際空港の2空港で開始し、これを受けて6月1日(木)に、日本航空(JAL)、全日空(ANA)から感謝状が贈呈されたと発表しました。

ALWINは、風向・風速、ウィンドシアーや乱気流など、ドップラーライダーやドップラーレーダーの観測データから、着陸進入経路上の風情報を運航支援者、パイロットへ伝えるシステムです。管制官から無線による音声通信で行われているウィンドシアーなどの情報提供に比べ、風の状態変化をリアルタイムに、詳細かつ正確にコクピットで把握でき、より安全な着陸につながります。JAXAはJAL、ANAと2013年に協力関係を結び、ALWINの技術の有効性、実効性を検証し、パイロットの約9割から安定した着陸に繋がるとの評価を得て、導入されたものです。

今回の風情報サービスの実運用は、世界で初の事例で、JAXAでは羽田と成田の2空港に留まらず、レーダーやライダーが必ずしも十分ではない地方空港でも実運用が可能なシステムの開発を引き続き進めており、安全運航に向けて関係府省、関係機関と協力した研究開発を進める方針です。

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