イギリス海軍の空母「HMSクイーン・エリザベス」、初めて海へ進出

イギリス海軍の空母「HMSクイーン・エリザベス」、初めて海へ進出

ニュース画像 1枚目:艤装など建造作業が行われていたロイザスを離れるHMSクイーン・エリザベス
© Royal Navy
艤装など建造作業が行われていたロイザスを離れるHMSクイーン・エリザベス

イギリス海軍の空母「HMSクイーン・エリザベス」が2017年6月26日(月)、建設中のロージュ川からタグボートなどと共に初めて海へと進出しました。建造作業が行われていたロイザスからフォース川河口へ道路2本と鉄道橋をくぐり抜け、およそ4時間をかけて慎重に移動されました。Jerry Kyd船長の下、700人以上の船員、200社を超す建造関連業者たちがこの処女航行に携わりました。

「HMSクイーン・エリザベス」は今後、北海で6週間に渡る海上試験航海を予定しています。船員や関連業者は引き続き、エンジンや推進システム、淡水の精製や下水処理、船内での電力を供給能力を確認します。

クイーン・エリザベスは、イギリス海軍が建造する大型の空母で、全高56メートル、全長は280メートル全幅70メートルの飛行甲板を備えています。航続距離は1万海里で、搭載する3Dレーダーは同時に1,000の目標を追跡し、時速2,000マイルのテニスボールをとらえられるなど、最新の装備を備えています。また、ロイザスでの建造中に命名式で訪れたエリザベス女王は、船舶の近くで生息していた11匹のアヒルたちを助けたというエピソードもすでに生まれています。

イギリス海軍は、クイーン・エリザベス級空母の「HMSクイーン・エリザベス」と「HMSプリンス・オブ・ウェールズ」でSTOVL型のF-35BライトニングIIを搭載する予定です。「HMSクイーン・エリザベス」は2017年に試験航海、2018年にはF-35Bの離着艦試験が実施されます。イギリス海軍はこの船舶は、「間違いなくイギリスの海洋力を示す新しい時代の始まり」とコメントしています。

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