ターボプロップ機メーカーのATRは2017年7月18日(火)、チャイナエアラインの子会社で台湾のマンダリン航空とATR 72-600を6機、購入契約を締結したと発表しました。契約総額は160億ドル相当となります。
マンダリン航空はERJ-190を6機、737-800を1機、計7機で運航していますが、新たにATRを導入し、台湾国内線ネットワークに投入する計画です。ATR 72-600は70席を装備しており、リージョナル機でも運航コストを抑えられる機材で、手頃な価格の運賃を提供し、厳しい市場競争の中で定期便を維持する狙いです。
また、この機体購入契約に合わせ、チャイナエアラインとその子会社向けに、ATRの技術協力についても合意し、チャイナエアラインのグループ内でCチェックまで対応するエンジニアリングや技術サポートを提供します。
マンダリン航空にによると、今回の契約と合わせ、航空機リース会社のアヴィエーションPLCとATR-72-600を3機、リース契約を締結し、計9機を導入します。1機目は2017年11月に受領する予定です。この機材は主に、馬公発着を中心に投入する計画で、このほか台中発着の花蓮、馬公線、台北/高雄線などに投入する計画で、契約した9機は2020年に導入を完了する予定です。
なお、マンダリン航空は新機材の導入に伴い、ERJ-190を中国本土路線にもこれまで以上に投入する頻度、路線を拡大し、ネットワークの柔軟性を高める計画です。