原子力総合防災訓練、玄海原発の緊急事態を想定 佐賀・長崎・福岡県で実施

原子力総合防災訓練、玄海原発の緊急事態を想定 佐賀・長崎・福岡県で実施

ニュース画像 1枚目:主な実動訓練 1日目
© 内閣府
主な実動訓練 1日目

原子力総合防災訓練が2017年9月3日(日)、9月4日(月)の2日間、九州電力の玄海原子力発電所での緊急事態を想定して実施されます。佐賀県、長崎県、福岡県の原子力防災訓練と協力し、各地域の防災計画とあわせ、総合訓練として関係機関や地域住民が一体となった訓練を実施します。緊急時の通信連絡体制の確立、緊急時モニタリング活動などの災害対策の習熟、防災関係機関が相互の協力体制を強化します。

2日間のうち、9月3日は事業者と事態収束活動、9月4日は全面緊急事態への対応として住民避難などの実動訓練を実施します。訓練の想定は、玄海原発4号機で定格熱出力一定運転中に佐賀県北部で地震が発生し、原子炉冷却材が漏えいし、原子炉を手動停止、その後に注水不能となり、炉心損傷による放射性物質が放出と周辺地域に影響が及ぶ事態となる状況です。

訓練は自衛隊、警察、消防、原子力規制事務所、九州電力など118機関が参加し、情報収集伝達、災害対策本部の設置や運営、緊急時モニタリング、原子力災害医療、住民避難と誘導とその広報、ヘリコプターによる人員搬送や情報収集などの項目を予定しています。このうち、福岡県警ヘリは上空からの情報収集・映像伝送、長崎県防災ヘリは物資搬送や住民搬送、陸上自衛隊ヘリは壱岐市から福岡県行橋市への住民搬送を担うほか、UH-1で映像配信、航空自衛隊のUH-60Jはモニタリングします。

このほか、航空自衛隊のC-1と陸自CH-47Jで副大臣や国職員の佐賀空港と佐賀県オフサイトセンターへの緊急輸送も計画されています。

期日: 2017/09/03 〜 2017/09/04
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