国土交通省道路局は2017年9月7日(木)、訪日外国人観光客レンタカーの事故ピンポイント対策の実験地域を選定しました。実験地域は、新千歳、中部(セントレア)、関西、福岡、那覇空港を中心とする5地域です。
訪日外国人観光客の増加に伴い、レンタカーを利用する訪日外国人は、2011年から2015年の5年間で約4倍に増加し、これに伴い外国人レンタカー利用の死傷事故件数は増加していることを受けた対策です。特に沖縄県は、物損事故を含む外国人レンタカーの事故件数は2014年から2016年の3年間で約3倍に増加しています。
外国人のレンタカー利用の多い空港がある地域、首都圏を除く地域で先行的に2017年秋頃から5地域で順次、実施します。那覇は外国人旅客数が1,041,760人のうちレンタカー利用者は218,589人と利用割合は21.0%、福岡はレンタカー利用者62,051人で4.5%、関西は58,303人で1.2%、新千歳は41,921人で4.6%、中部は28,416人で3.0%です。
実験では、急増する訪日外国人観光客のレンタカー利用による事故を防止するため、レンタカー事業者や警察、観光部局と連携し、ETC2.0の急ブレーキデータなどを活用し、外国人特有の事故危険箇所を特定し、ピンポイント事故対策を講じます。このピンポイント対策は、カラー舗装、 多言語注意看板、ピクトグラムを活用した標識などです。