フランス空軍向けA330 MRTT、9月7日に初飛行 2018年納入へ

フランス空軍向けA330 MRTT、9月7日に初飛行 2018年納入へ

ニュース画像 1枚目:フランス空軍向けA330 MRTT
© AIRBUS S.A.S.
フランス空軍向けA330 MRTT

エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは2017年9月7日(木)、フランス空軍向けA330 MRTTが初飛行したと発表しました。フランス空軍向けA330 MRTT空中給油機は計12機、このうちフランス防衛調達庁(DGA)は9機を確定、残る3機も正式契約する見通しで、2014年11月に発注しています。契約当時の発表で1号機は2018年、2号機は2019年、その後1年間に1機から2機の割合で納入される予定となっており、1号機は予定通り、2018年に引き渡しされるスケジュールです。

このA330 MRTTは、改良型として構造に変更が加えられているほか、空力改善による燃費1%の改善、軍用アビオニクスのアップグレード・強化が施されており、この仕様ではシンガポール空軍向けに続く2機目の飛行となりました。この機体は製造番号「1735」とみられ、トゥールーズでA330-200として最終組み立て後、スペインのヘタフェに移動してA330 MRTTへの改良が行われていました。

今回はA330 MRTTとしての初飛行で、3時間25分の飛行で想定通りの性能が確認されました。この機体は両翼下に給油ポッド、胴体後部にフライ・バイ・ワイヤ式のエアバス・空中給油ブーム・システム(ARBS)を備え、緊急医療避難などの任務に対応する場合には272名が搭乗できます。

エアバスDSは現在、A330 MRTTを8カ国から51機を受注しており、オーストラリア空軍、サウジアラビア空軍、アラブ首長国連邦(UAE)空軍、イギリス空軍などに28機が納入済みです。

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