JAL646便の機体動揺、幼児移動の注意でバランス崩す 再発防止策も実施

JAL646便の機体動揺、幼児移動の注意でバランス崩す 再発防止策も実施

ニュース画像 1枚目:当該機の後部機内配席図、事故報告書から
© 運輸安全委員会
当該機の後部機内配席図、事故報告書から

運輸安全委員会は2017年9月28日(木)、2016年11月10日(木)に日本航空(JAL)の鹿児島発羽田着のJAL646便で、機体の動揺による客室乗務員の負傷が発生した件について、事故報告書を公表しました。

このJAL646便は、767-300の機体記号(レジ)「JA658J」で運航しており、鹿児島空港を離陸し、羽田空港へ向け上昇中に客室乗務員1名が転倒、負傷した事案です。シートベルト着用サインが点灯中、保護者に抱かれていた幼児が隣の空席の上へはい出してきているのを発見した客室乗務員が大声で注意しようと立ち上がりかけた時、バランスを崩して座席の右側床面に転倒し、負傷したとみられます。客室乗務員がバランスを崩したことは、立ち上がりかけた際、乱気流に伴う機体の動揺が再び大きくなったことによる可能性があります。

JALはこれを受け、再発防止策として客室安全情報で事故の概要と対策を関係者に周知しており、臨機の離席時の留意事項として状況に応じて、離席前に機内アナウンスで対応考慮、離席時は常に揺れを意識して身体を支える機体構造物を確保、また、離着陸前に幼児の保護者への声掛け時に確実に幼児を抱きかかえることを伝えることとあわせ、アナウンス要領にベルトサイン点灯中は幼児をしっかり抱く内容を追加しました。

また、ベルト着用サイン点灯中に幼児の保護に関するアナウンス要領を、キャビンアテンダントマニュアルに反映、機内誌にもベルト着用サイン点灯中の幼児の保護要領を掲載し、乗客へ周知しています。

※当初配信の記事を一部修正、再度公開しています。お読みいただいた皆様には、読みにくい部分があり、ご迷惑をおかけいたしました。

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