アラスカ航空の貨物部門、アラスカ・エア・カーゴは2017年9月26日(火)、737-700を貨物機に改修した初の機体で運航を開始しました。これは機体記号(レジ)「N627AS」で、2001年3月に初飛行、アラスカ航空で旅客機として各地を飛行し、2016年2月に定期便の運航から退役していました。
この機体はイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)が19カ月に渡り手がけたもので、9月6日(水)にテルアビブからベルファーストを経由、アメリカのバンゴー国際空港を経由し、グリーンズボロで定期整備を実施、ヴィクターヴィルで機体塗装を施し、シアトルに到着していました。9月26日はシアトル発でアラスカへの貨物を搭載し、再びアラスカ航空で運航を開始しています。
アラスカ航空は現在、737-400貨物機1機、737-400貨客コンビ機を4機で貨物輸送を手がけています。同社は737-700貨物機をさらに2機導入する計画で、10月18日(水)に737-400貨客コンビ機を退役させる予定です。
運航初日はシアトルからアラスカへ、通常の貨物を搭載し、運航されました。この貨物専用機の導入で、航空貨物を利用する顧客向けによりきめ細かい需要に対応でき、旅客便とは完全に独立した運航体制になるとコメントしています。
なお、737-700貨物機は、直行便の航続距離が3,200マイル、およそ5,150キロメートル、積載量は42,000ポンドです。アラスカ航空の737-400貨物機と比べ、1機あたり10,000ポンド多く搭載できます。なお、同社は今後、「N626AS」「N625AS」の2機も貨物改修機として導入する予定です。