スカパーJSATは2017年10月6日(金)、平面アンテナ端末メーカーのカイメタ(Kymeta Corporation)が開発した平面アンテナ端末による移動体向け大容量衛星通信をアジアで初めて実施し、成功したと発表しました。平面アンテナ端末は、車両、電車、航空機、船舶など様々な移動体に搭載が可能で、日本国内ではスカパーJSATの衛星通信回線を利用し、移動時の双方向通信を行えるようになります。
スカパーJSATとカイメタが実施した今回のデモンストレーション通信には、カイメタの衛星捕捉技術を活用した平面アンテナ端末「mTennau7」とスカパーJSATの通信衛星「JCSAT-5A」の衛星回線を使用し、東陽町近辺を時速60キロメートルで走行中でも衛星通信回線が確立されることを確認しました。
この技術は、平常時をはじめ、災害時などに携帯電話の利用が困難な状況・場所でも利用できることが期待されています。なお、2018年度以降の商用化に向け、一部の顧客向けにデモンストレーションを行うほか、東京ビッグサイトで開催される「危機管理産業展」や、ウェスティンホテル東京で開催の「TU-Automotive Japan」でも展示します。詳しくは、スカパーJSATのウェブサイトを参照ください。