航空機用部品などの製造を手がける大同特殊鋼は、航空エンジンや発電用タービン向けの回転部品用材料など、高付加価値特性が求められる高級鋼の需要増加に対応するため、溶解プロセスである「特殊溶解」の設備を増設すると発表しました。
2019年1月に愛知県東海市の知多工場にエレクトロスラグ再溶解炉(ESR)を1基、2019年4月と7月に群馬県渋川市の渋川工場に真空アーク再溶解炉(VAR)を各1基の計3基の増設で、投資額は約40億円となります。
特殊溶解(ESR・VAR)は、主に航空エンジン・発電用タービン向け回転部品用材料、半導体製造装置用クリーンステンレス鋼、工具鋼など、高い信頼性を求められる高付加価値製品に適用される溶解プロセスです。増設により、旺盛な需要への対応と安定供給体制を強化します。
大同特殊鋼は、ジェットエンジンの中心を貫くジェットエンジンシャフト向けに、軽量、高強度、高靭性、耐熱性を高い次元で満たし、世界3大航空機エンジンメーカーの製造認定を国内で唯一取得し、ロングシャフトの世界シェア約30%を誇っています。詳しくは、大同特殊鋼のウェブサイトを参照ください。