三菱総合研究所、「京都よりも大阪が人気!」関空の訪日外国人旅行者アンケート

三菱総合研究所、「京都よりも大阪が人気!」関空の訪日外国人旅行者アンケート

三菱総合研究所は鉄道各社と協力し、2017年2月および7月に関西国際空港で出国する外国人旅行者を対象に実施した「関西インバウンドマーケティング基礎調査(2017)」の結果を発表しました。

関西国際空港から出国する、中国、韓国、台湾、香港、ヨーロッパ、アメリカ、タイ、タイを除くASEAN、オーストラリアの主要9カ国の外国人旅行者、約4,000サンプルを対象とし、関西観光地の認知、訪問状況、再訪意向、また移動経路と利用交通機関、宿泊先などについて聞き取りで調査が行われました。

これによると、京都より大阪を訪れる訪日外国人旅行数が多く、関西エリアでは難波・心斎橋エリアが最も人気で、訪日外国人旅行者全体の約3割にあたる702万人が1年間で訪れています。なお、京都では東山エリアの訪問者数が最多で、年間訪問者は480万人を記録しています。

関西圏における訪日客の流動量は延べ9,658万人で、大阪/京都間を移動した外国人旅行者は1,434万人、大阪府内だけで5,796万人が移動し、個人旅行の増加により回遊性が向上しています。また、滞在期間については、東アジアからの旅行者がの多くが1週間以内、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアからの旅行者が10日から13日程度で、このうち大阪での滞在はいずれも概ね4日から5日となっています。

大阪では、「難波」「心斎橋」が認知率・訪問率・再訪意向のいずれも高く、関西国際空港からのアクセスが良く、訪日外国人旅行者にとって満足度の高いエリアだと言えるほか、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、事前認知に対して訪問率が相対的に低いにも関わらず、再訪意向が高く、実際の訪問満足度は高いことが分かりました。

このほか、「大阪城」「清水寺」「金閣寺」については、事前認知・訪問率の高さに比べ再訪意向がやや低く、入門的な観光地になっている可能性がある一方、訪問率は低いが再訪意向が高い「貴船神社・鞍馬寺」「銀閣寺・哲学の道」などは、これから来訪者の伸びが期待されると分析しています。

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