MRJの安全性確保で神戸製鋼大安工場に立入検査、航空局は5項目を指摘

MRJの安全性確保で神戸製鋼大安工場に立入検査、航空局は5項目を指摘

ニュース画像 1枚目:MRJ、イメージ
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MRJ、イメージ

国土交通省航空局は2017年11月17日(金)、神戸製鋼のデータ改ざんを受けて、10月23日(月)から10月25日(水)の3日間に三重県いなべ市の大安工場に立入検査し、その結果と指摘事項を通知したと発表しました。立入検査は6人体制で実施し、日本が設計・製造国として安全性に一義的な責任を有している三菱航空機のMRJについて、量産化を前に万全の品質を期す目的でした。

立入検査の結果、事案発生後の再発防止策として検査データを不正に書き換えることができないようシステム変更が実施されていることなどを確認、新たな不適切事案は確認されませんでした。

一方、根本原因に対する再発防止策が具体的でない、不適合処置に関する社内規定が不明確といった課題があり、5項目の指摘事項が通知されました。この指摘事項はたとえば、材料検査証明書「ミル・シート」発行時に規定値外が発見された場合の不適合処置が規定されていないこと、自主確認に使用するデータシートに一部誤記載などがあり、自主確認作業の正確性に疑義があり、体制強化を行うことなどが指摘されています。

航空局は今回の指摘を踏まえ、神戸製鋼が適切に改善策を講じるよう、適切に対応していく方針です。

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