アメリカ海兵隊岩国基地の第121海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-121)グリーンナイツは2017年11月15日(水)、MOPP(任務志向防護態勢)レベル4の訓練を実施しました。これは核、生物・化学兵器(NBC兵器)の使用を想定し、ガスマスク、上着、ブーツ、手袋などNBC攻撃後の高い危険性が残る中でF-35BライトニングIIへ燃料補給を行う訓練です。
演習では、隊員が慣れた親しんだ作業を普段と異なる状態で実施し、通常の作業手順を含めた改善に取り組みました。海兵隊員でもガスマスク等のレベル4の装備を日常的に着用する機会は少なく、MOPP演習はもっとも危険なシナリオを想定し、その運用準備を整えておくことが不可欠としています。
訓練はF-35BライトニングIIのエンジンを作動させたまま、給油して再出撃するホットピット給油を行い、作戦地にすぐに向かえる体制が確認されました。非常時に敵より速く展開することは不可欠な要素で、海兵隊員がいかなる環境下でも迅速に作業を続ける体制を確認しました。
ホットピット給油を実施した隊員は、普段の作業時と異なり、多くの装備をつけていたにもかかわらず、期待どおりの訓練を実施できたと語っています。ただし、課題はガスマスクを使うため、視野が狭いことをあげています。海兵隊はMOPPの訓練を経て、作業に必要な時間を理解し、万一の体制時の対応を整えます。