和歌山県、南紀白浜空港の事業者を募集 LCCやチャーター便誘致も

和歌山県、南紀白浜空港の事業者を募集 LCCやチャーター便誘致も

和歌山県は2017年11月21日(火)、南紀白浜空港の運営事業者を公募する募集要項を発表、2019年4月1日(月)に民営化をめざすスケジュールを発表しました。募集にあたり和歌山県は、南紀白浜空港を拠点として民間事業者と行政が協働して取り組み、地域経済の発展につなげたい考えです。

事業手法は、運営権、指定管理、業務委託等から選択できる自由提案型で、航空ネットワークの拡充、国際線の受入機能を有するターミナルの配置計画、県財政の効率化を提案します。事業は運営権の場合は当初10年間で延長もあり、指定管理は最長5年です。運営の対象は、滑走路、着陸帯、誘導路やエプロンを含む空港基本施設、空港航空保安施設、旅客・貨物、事務所や店舗、見学施設などのビル施設、空港用地、駐車場施設、展望広場のエアポートパークです。

このうち航空ネットワークの拡充は、航空会社の利便性向上を図り、新たな需要創出が期待される格安航空会社(LCC)の就航、同空港で定期便を運航する日本航空の羽田線の維持と拡充、国際線チャーター便の就航に務めることが求められています。国際線チャーター便の受け入れには、CIQ施設など国際線受入機能の不足が誘致の障壁となっており、こうした問題解決も提案する必要があります。

民間事業者の経営ノウハウや経営規律を導入し、空港基本施設やターミナルビルの一体運営によるコスト圧縮、ターミナルビルの収入増に取り組み、現在は和歌山県の大幅な支出超過となる運営費の赤字額を可能な限り縮減することが求められています。

和歌山県は12月4日(月)、募集要項の説明会と現地見学会を実施し、その後に質問を受付、回答を経て、2018年1月5日(金)に一次審査書類の提出、同年5月1日(火)に二次審査書類の提出を受けて、5月中旬に優先交渉権者を選定、2019年4月から空港運営事業の開始となるスケジュールです。

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