空自F-35A、JSM搭載へ F-15はJASSM-ER搭載に向け機体改修へ調査

空自F-35A、JSM搭載へ F-15はJASSM-ER搭載に向け機体改修へ調査

ニュース画像 1枚目:F-35Aに搭載するJSMを搭載したF-16での試験飛行
© U.S. Air Force photo/Christopher Okula
F-35Aに搭載するJSMを搭載したF-16での試験飛行

小野寺防衛相は2017年12月8日(金)の記者会見で、スタンドオフミサイルの導入について表明しました。日本の安全保障環境の厳しさを踏まえ、F-35に搭載するJSM、F-15やF-2に搭載するLRASMとJASSM-ERを導入し、2018年度予算案に追加要求します。関連経費としておよそ22億円の要求額です。

スタンドオフミサイルは、敵の防空システムの有効射程外から発射する空対地ミサイルで、安全な位置から敵を攻撃できるメリットがありますが、 防衛相は「あくまでわが国防衛のために導入するものであり、いわゆる『敵基地攻撃』を目的としたものではありません」と説明しています。ジェーンズ年鑑で、JSMは約500キロメートル、JASSMは約900キロ、LRASMは約900キロですが、防衛相は自衛隊が導入した場合に実際の射程距離を示すものではないとしています。

説明によると、F-35AにはJSMを装着し、F-35Aの飛行隊編成と「練度の高い運用ができる、そのタイミングに合わせたい」とし、初期作戦能力(IOC)獲得段階での運用を見込んでいる模様です。また、F-15とF-2は機体の改修を実施した上での装着になります。要求内容は、JSMは取得に向けた予算要求、LRASMとJASSMは、F-15への装着についての調査・準備の要求です。これによりJSMは、ノルウェーから取得し対艦、対地能力、LRASMとJASSMはアメリカ製で、JASSMは対地、LRASMは対艦、対地の能力があります。

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