ニキ航空、12月14日に運航停止 ユーロウイングスの拡大戦略は継続

ニキ航空、12月14日に運航停止 ユーロウイングスの拡大戦略は継続

エア・ベルリン・グループ傘下で、エア・ベルリンの破綻を受けてルフトハンザ・グループ入りをめざしていたニキ航空は、2017年12月14日(木)、運航を停止しました。ルフトハンザ・グループの提案に対し、欧州委員会が競争環境に懸念を示したことを受け、ニキ航空をグループ傘下に置く提案を放棄したことによる運航停止です。同じくエア・ベルリン・グループ傘下の航空会社のLGWは、引き続き規制当局のもとで、運航を継続します。

この運航停止を受け、ドイツを拠点とするコンドル、ユーロウイングス、ゲルマニア、トゥイフライ、さらにルフトハンザ・グループのルフトハンザドイツ航空、オーストリア航空、スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)などが救済便を運航しています。

ルフトハンザ・グループは、ユーロウイングスに吸収する計画を提案していましたが、欧州委員会が統合に懸念を示したことから、その統合計画を破棄しました。ニキ航空の統合にあたっては、発着枠を手放すなどの具体案を示していたものの、懸念が表明されたことを受けた決定です。ルフトハンザ・グループは引き続き、ユーロウイングスのポイント・トゥ・ポイントの路線展開を追求すると明らかにしています。

ニキ航空は2003年、オーストリアのアエロ・ロイド・オーストリアを買収した元F1ドライバーのニキ・ラウダ氏が自身の名前から「ニキ航空」として運航を開始し、当初からエア・ベルリンと資本関係を築いていました。

この記事に関連するニュース
メニューを開く