イタリア国防省は2018年1月25日(木)、カメリの最終組立・検査(FACO)で製造された短距離離陸・垂直着陸(STOVL)式のF-35BライトニングIIを受領しました。アメリカ以外で初めて最終組み立てが進められたSTOVLのF-35Bで、イタリア海軍に配備されます。
イタリア国内でテスト飛行が行われたのち、アメリカ・メリーランド州のパタクセントリバー海軍航空ステーションに運び込まれ、電磁環境効果について必要な認定作業が進められる予定です。
カメリFACOではすでに7機のF-35Aが納入されており、このうち4機がアメリカのルーク空軍基地で各国のパイロット訓練に使用されています。イタリア国防省は、F-35Bの組み立て作業を通じ、イタリアの航空宇宙産業の高い能力とレベルを示したとコメントしており、同国の空軍と海軍が保有するトーネード、AMX、AV-8BハリアーIIを更新します。
カメリFACOはアメリカ以外でF-35Bを製造する唯一のFACOで、今後はオランダ空軍(RNLAF)向けにF-35Aを29機、組み立てる計画です。カメリFACOでのF-35Aは、2015年9月にはじめて製造、2016年2月には大西洋を横断を記録しています。